ここでは、記述に特徴のあるものを解説します。 基本的な設定はテンプレートの説明を見てください。 値が複数ある場合、セルを分けて続けて記述します。 アイテムの種類として指定できる文字列は以下の通りです。 <各ページの説明> ---------------------------------------------------------------------------------------- ●ヘッダー(header.txt) ・基本ダンジョン  値にダンジョン名を指定すると、ヘッダー以外の全てのファイルで  そのダンジョンをincludeするのと同じ効果となります。 ・強制仲間 ・禁止仲間  指定しない場合は、「なし」と記述します。 ・持ち込み種類  持ち込めるアイテムの種類を列挙します。  複数指定する場合はセルを分けるか、この項目を複数行で指定します。  「すべて」と記述すると全ての種類が持ち込めるようになります。  「なし」と記述した場合は設定がリセットされます。初期状態では持ち込み制限がありません。 ・持ち込み数 ・持ち込み金額  -1を指定すると、制限なしとなります。 ---------------------------------------------------------------------------------------- ●基本設定(base.txt) ・目標階数  ,で区切るかセルを分けて複数指定すると、指定した全ての階が脱出可能なクリアフロアになります。 ・識別状態 書式:識別状態 種類 割合  種類別に、アイテムが最初から識別されている割合を指定します。  割合は確率の書式で記述します。  アイテム出現設定で使われているアイテムのうち、ここで指定した割合のアイテムが識別された状態で出現します。  武器・盾の場合は、割合で指定した確率で、個別に強化値や呪い状態が識別された状態で出現します。 ・個別識別状態 書式:個別識別状態 アイテム名 フラグ  アイテム別に識別状態を設定します。  フラグをonにするとそのアイテムが識別された状態で出現するようになります。 ・所持品  ダンジョンに入ったときに所持しているアイテムを設定します。  「値」のセル以降に、アイテムの書式で記述します。  デフォルトでは「大きなおにぎり」が設定されています。これを解除する場合はアイテム名に「なし」を記述してください。 ・モンスター出現ループ a,b,c,d  値を4つ、,で区切って指定します。  最初の値aは、そのフロアまではループせず、モンスター出現ファイルで指定した通りの設定になります。  フロアがaを超えたときに出現パターンのループが始まります。  ループ中は、bからcの範囲の出現パターンを繰り返します。  ループするたびに、モンスターのレベルがd増えます。 例) 100,51,100,4 →101階からループが始まり、51〜100階の出現パターンが繰り返される              ループのたびに敵のレベルが4増える ・味方状態異常 ・敵状態異常  状態異常の基本ターン数を設定します。  味方状態異常はプレイヤーと味方キャラクターが対象です。  最大は255です。255を指定した場合、永続変化となり、ターン経過で復帰しません。 ・各種計算式  対応する計算式を記述します。  それぞれに使用可能な変数が定義されています。 Lv:プレイヤーの現在レベル power:プレイヤーのちからの現在値 hardness:プレイヤーのまもりの現在値 weapon:武器の基本攻撃力 shield:盾の基本攻撃力 plus:武器、盾の強化値 attack:攻撃力 defense:防御力 MP:魔力の現在値 使用可能な変数は以下の通りです。 ・攻撃力計算式  Lv,power,weapon ・投擲攻撃力計算式  Lv,power,weapon,count count:矢の本数 ・防御力計算式  Lv,hardness,shield ・ダメージ計算式  attack,defense ・お金投擲ダメージ計算式  Lv,power,gold gold:投げたお金の金額 ・地震ダメージ計算式  Lv,power,hardness,weapon,attack,defense,HP,maxHP HP:プレイヤーの現在HP maxHP:プレイヤーの最大HP ・武器攻撃力計算式  weapon,plus ・盾防御力計算式  shield,plus ・魂モンスター捕獲率計算式  Lv,monsterLv monsterLv:相手のモンスターのレベル ---------------------------------------------------------------------------------------- ●フロア設定(floor.txt) 「開始」「終了」のセルには、その設定が有効になる階の範囲を記述します。 ※以下の説明では、書式や例示の際に「開始」「終了」のセルを省いています。   ・基本モンスター出現フロア ・基本アイテム出現フロア ・基本モンスターハウス出現フロア  値を記述すると、それぞれの設定で参照するフロア数を変更することができます。 例) 基本モンスター出現フロア floor*2 →現在のフロアの二倍のフロアの敵が出現する ・固定モンスター ・固定モンスターの数 ・ボスモンスター ・ボスモンスターの数 ・固定アイテム ・固定アイテムの数 ・ご褒美アイテム ・ご褒美アイテムの数 ・店の固定アイテム ・店の固定アイテムの数  それぞれ、フロア作成時に確実に配置される設定です。  アイテムの書式、モンスターの書式で記述します。  「〜の数」に値を記述すると、固定のものの最大数を設定できます。乱数の書式で記述します。  固定で記述した数が「〜の数」よりも小さいときは、設定の中からランダムで選ばれます。 例) 固定アイテム おにぎり 固定アイテム おにぎり 固定アイテム 木刀 固定アイテムの数 2 上の例の場合、「おにぎり」「おにぎり」「木刀」の中からランダムで2つ選ばれフロアに配置される 「固定アイテムの数」を設定しない場合は3つのアイテムが全て配置される ・専門店 書式:専門店 頻度 種類  特定の種類のみが売られている店の設定を記述します。  種類以降のセルにアイテムの種類を記述すると、その種類のみ出現する店の設定となります。  種類に「基本」を指定すると、通常の店の設定となります。 例) 専門店 50 基本 専門店 25 武器 盾 専門店 25 食料 上の例の場合、50%で普通の店、25%で武器と盾の店、25%で食料のみの店が出ます。 「基本」の行を設定しない場合、通常の店が出ません。 ・特殊フロア 書式:特殊フロア 種類 出現率  特殊な形状のフロアになる確率を設定します。出現率は確率の書式で記述します。  種類に指定できる文字列は以下の通りです。 大部屋,大迷路,二分割,三分割,螺旋大部屋,周回大部屋,四分割,分岐なし 変形大部屋,中央大部屋,周回四部屋,迷路状通路,格子部屋,格子通路,周回通路,周回部屋 ・罠出現 書式:罠出現 種類 頻度  配置される罠の種類を設定します。  種類には罠の名前を直接記述するほか、「rank=x」の書式でランクxの罠をまとめて設定できます。 ・アイテム強化値 書式:アイテム強化値 種類 値,頻度  配置されるアイテムの初期強化値を設定できます。   例) アイテム強化値 水薬 0,9 1,1 →水薬が、+0が90%、+1が10%で配置される ・パズルダンジョン  onにすると、パズルダンジョンに必要と思われる設定が有効になります。  内容は以下の通りです。 ダメージにランダム幅なし 攻撃、投擲がミスしない 見せていない罠を踏んだときに必ず発動 最初から地図がすべて見える アイテムの位置がわかっている 通路の状態が見える 通路のモンスターが見える 落とし穴に落ちても次のフロアに移動しない モンスターが自動で発生しない モンスターがアイテムを落とさない ・固定マップ  指定したファイルから、固定マップデータを読み込みます。  固定マップの設定は「パズルダンジョン.txt」を参照してください。 ・マップ背景  マップの画像の種類を設定します。  指定できる文字列は以下の通りです。 洞窟白,洞窟青,洞窟茶,遺跡緑,遺跡黒,鍾乳洞,砂漠,金属白,金属黄,金属紫 神殿白,神殿青,神殿茶,廃墟白,廃墟緑,廃墟茶,廃坑白,廃坑緑,廃坑茶 ・計算式  使用可能な変数は以下の通りです。 ・自動回復の計算式  HP,maxHP ・仲間の自動回復の計算式  HP,maxHP ・魂の壺の自動回復の計算式  HP,maxHP,weight weight:重さ ・空腹ダメージの計算式  HP,maxHP ・窒息ダメージの計算式  HP,maxHP ・罠にかけたときのダメージ計算式  Lv,power,hardness,damage,HP,maxHP damage:その罠の基本ダメージ ・フロア移動時の魔力獲得量計算式  turn,limit turn:移動したときの経過ターン数 limit:そのフロアの限界ターン数(地震発生までのターン数) ・モンスター撃破時の魔力獲得量計算式  rank rank:倒したモンスターのランク ・@ボーナスフロア設定  この行以降、ボーナスフロアの設定となります。  次に「@ボーナスフロア設定」の行になるか、ファイルの末尾になるまで有効です。  「開始」「終了」に値を記述すると、その範囲のフロアから入ったボーナスフロアの設定となります。 例) モンスター配置数 10 @ボーナスフロア設定 11 20 モンスター配置数 5 モンスター配置数 2 1 上の例の場合、通常はモンスターが10体配置されるが 11〜20階の階段から入ったボーナスフロアの中では、モンスター配置は5体になる そのボーナスフロアの2階ではモンスター配置は1体になる ---------------------------------------------------------------------------------------- ●出現アイテム(item.txt) ダンジョンに出現するアイテムを記述します。 「名前」の項目に出現するアイテム名を記述します。 同じアイテム名を複数行で記述した場合、前の設定を上書きしたりはせず、それぞれの設定が別個に有効となります。 includeを使用したときなどに注意してください。 「床」「店」「変化」「宝」の項目には、それぞれのテーブルで出現するかどうかのフラグです。 このフラグはセルをクリックするだけでon/offが切り替わります。 床:最初から落ちているアイテム・モンスターを倒したときに落とすアイテム 店:店で売られているアイテム 変化:変化の巻物・変化の箱で変わるアイテム 宝:宝の壺から出てくるアイテム 店、変化、宝にアイテムがひとつも出現しない場合、それより下位の項目から選ばれることになります。 例) 宝にアイテムを指定しない場合、宝の壺の中身には床・店・変化のいずれかで出てくるアイテムが選ばれる   変化にアイテムを指定しない場合、変化の巻物では床・店のいずれかで出てくるアイテムが選ばれる 「頻度」は、出現率の度合いの設定です。デフォルトの出現率を基準に、変化の書式で記述します。 実際の出現率の計算は、[頻度/全アイテムの頻度の合計]となります。 例) 頻度10のアイテムA、頻度50のアイテムB、頻度100のアイテムCが出現する場合  Aが出る確率=10/160 Bが出る確率=50/160 Cが出る確率=100/160 また、「頻度」に-1を指定すると、そのアイテムのここまでの頻度設定がすべて0になり、出現しなくなります。 「頻度」を省略すると、そのアイテム本来の頻度が設定されます。この値はアイテム設定変更の「出現」項目で変更できます。 「開始」「終了」は、この行が有効となるフロアの範囲を記述します。 指定した値を含む範囲となります。「開始」を省略した場合は1Fから、「終了」を省略した場合は最後まで有効です。 「ボーナス階」でボーナスフロアの設定ができます。 開始階,終了階 の書式で記述します。 この設定を指定すると、「開始」〜「終了」のフロアから入ったボーナスフロアの「開始階」〜「終了階」で行が有効になります。 例) 1 10 1,4 →1〜10階から入ったボーナスフロアの1〜4階の設定 なお、「ボーナス階」を指定していない行でも、「開始」〜「終了」の範囲内で入ったボーナスフロアでは その行は有効となります。 例) 1 10 →1〜10階で有効な設定だが、1〜10階から入ったボーナスフロアの全ての階でも有効 「オプション」以降のセルで追加設定が行えます。 この書式はアイテムの書式と一緒です。 ・初期化 「名前」に、"なし"または"無し"と記述すると、その行が有効の場合に その行までの出現設定をすべてリセットすることができます。 ボーナスフロアの設定で出現パターンを丸ごと変えるときなどに使用します。 ・種別出現率 種類別の出現率を設定することができます。 まず最初に、「名前」の項目に"@初期化"を指定します。 その行で「頻度」設定された値が、その他の種類の頻度となります。 "@アイテムの種類"で、その種類の頻度を指定することができます。 頻度の計算は個別の計算と一緒です。 出現率設定でも、「床」「店」「変化」「宝」の項目は指定する必要があります。 例) @初期化 on on on 70 @武器 on on on 10 @盾 on on on 10 @食料 on on on 10 ↑の記述の場合、宝以外のテーブルで、武器が10%、盾が10%、食料が10%、その他が70%の出現率となります。 それぞれの種類における個別の頻度は個別の設定によります。 ---------------------------------------------------------------------------------------- ●出現モンスター(monster.txt) 「名前」の項目に、設定するモンスターの名前を記述します。 「頻度」には出現の頻度を設定します。計算方法はアイテムのものと一緒です。 「頻度」に-1を指定するとそれまでのそのモンスターの頻度がすべて0になります。 「頻度」を省略すると、頻度の値は100となります。 「開始」「終了」には、この行を有効にするフロアの範囲を指定します。 「ボーナス階」には、ボーナスフロアで有効にするかどうかの設定を記述します。 これらの記述はアイテムのものと一緒です。 「(位置)」には、画像編集時の表示する高さの位置を指定します。テキストで編集する必要は基本的にありません。 「オプション」以降のセルで追加設定が行えます。 この書式はモンスターの書式と一緒です。 ---------------------------------------------------------------------------------------- ●モンスターハウス(monster_house.txt) 特殊モンスターハウスの設定を行います。 最初に、#から始まるモンスターハウス名を指定します。 名前の指定から次の名前の指定までの間が、そのモンスターハウスに出てくるモンスターの設定となります。 モンスターハウス名の「頻度」には、そのモンスターハウスが選ばれる頻度を記述します。 モンスターハウス名の「オプション」以降のセルでは、地形の指定をすることができます。 特殊フロアの名前を指定すると、この特殊モンハウが出たフロアは、必ず指定した特殊フロアになります。 「水路」と記述すると、モンスターハウスの部屋が水路フロアになります。 出現するモンスターの記述は、モンスターの書式で行います。 例) #ビーストハウス 10 @獣,1 10 @獣,2 20 5 @獣,3 30 10 @獣,4 40 20 頻度10でビーストハウスが選ばれ、出現するモンスターは 獣系のランク1が10、ランク2が20、ランク3が30、ランク4が40 ランク2は5階からのみ出現する ---------------------------------------------------------------------------------------- ●アイテム設定変更(item_config.txt) アイテムの基本設定を変更します。 「変更アイテム名」の項目に記述したアイテム名の設定が変更されます。 空白のセルの内容は変更されず、デフォルトのままとなります。 数値で指定するセルの場合、変化の書式となります。 ---------------------------------------------------------------------------------------- ●装備能力設定変更(ability_config.txt) 装備やモンスターの能力設定を変更します。 「合成先」には、武器・盾・魂の壺のいずれかを記述します。 ※魂の壺の設定は、敵モンスターの能力にも影響します。 「素材アイテム名」には、その能力の元のアイテム名か、モンスター能力名を記述します。 本体のアイテム能力説明ページに表示される[○○の能力]の○○の文字列で指定します。 「性能」では、数値系の設定が変更されます。設定しても変化がないものもあります。 「重複テキスト」以降のセルは、順に重複強化でのテキストの変更を指定します。 (注:重複の効果は変更できないので基本的に説明テキストを変更する必要はありません) ---------------------------------------------------------------------------------------- ●モンスター設定変更(monster_config.txt) モンスターの基本設定を変更します。 記述方法はアイテム設定変更と一緒です。 「宝率」には、倒したときにアイテムを落とす確率を指定します。指定した値/256の確率となります。 「お宝アイテム名」にアイテム名を指定すると、倒したときに落とすアイテムが指定したものになります。  「無し」を指定すると通常通りのランダムドロップになります。 「進化」にoffを指定すると、同士討ちなどでランクアップしなくなります。 「特技」には所持能力を記述します。図鑑で表示される一文字を続けて記述します。  最大で8種類まで指定できます。  off と指定すると、特技を持たせないことが出来ます。 「技率」は行動時に特技を使う確率です。パーセンテージで指定します。 「心能力」は、魂の壺に入れたときに付く能力を一文字で指定します。 「属性」はモンスターの属性を一文字で記述します。複数の属性を持つ場合は複数の文字を続けて記述します。 「行動」はモンスターの行動パターンを記述します。記述できるパターンは以下の通りです。 通常・不動・逃走・撤退・ゴールド・アイテム・ランダム・間隔・知的・穴掘り・味方・魔法陣 「眠り」は初期眠り状態の度合いを指定します。指定できるのは以下の通りで、右のものほど眠っている確率が上がります。 なし・浅い・深い・瞑想 「size」には描画のサイズを指定します。画像を差し替えるときのみ変更します。 s:24x24 m:32x32 l:40x40 p:32x40