セルに記述する書式は、すべてのページで共通です。
ひとつの設定を、エディタの一行を使って記述します。
一番左のセルには設定項目を記述し、残りのセルにはその項目に応じた値を記述します。
設定項目のセルが空の行は読み込まれません。
設定は上から1行ずつ読み込まれ、順次反映されます。
※ソート機能での並べ替えは影響しません。ソート解除状態での並び順で読み込まれます。
同じ設定項目の指定が行われた場合、基本的には設定が上書きされます。一部の設定では、複数行に渡って記述するために上書きではなく追加されるものもあります。詳しくは各設定の解説ページを参照して下さい。
//で始まるセルは無視されます。設定項目のセルが無効の場合はその行すべてが無視されます。
この状態は左端の行番号のセルをダブルクリックすることで切り替えることができます。テストプレイ時に条件を一時的に変更する際などに利用できます。
メニューバーの「ファイル→テンプレートを開く」で読み込まれるテンプレートファイルは、編集できる項目の一覧であるとともに、それらの簡易説明でもあります。
最初から値が記入されている項目に関しては、それがデフォルト値となっています。
その項目を設定しなかった場合は、そのデフォルト値が採用されることになります。
値の指定には、数式を用いることができます。
使用できる演算子は以下の通りです。
+ (加算)
- (減算)
* (乗算)
/ (除算)
% (剰余) ※小数点以下切捨ての整数で計算されます。
^ (べき乗)
以下は比較演算子です。主に後述のif関数で用います。
> (左辺が大きいなら1が、そうでないなら0が返る)
>= (左辺が大きいか等しいなら1が、そうでないなら0が返る)
< (左辺が小さいなら1が、そうでないなら0が返る)
<= (左辺が小さいか等しいなら1が、そうでないなら0が返る)
== (左辺と右辺が等しいなら1が、そうでないなら0が返る)
!= (左辺と右辺が等しくないなら1が、等しいなら0が返る)
sqrt(x) | xの平方根を求める |
log(x) | xの自然対数を求める |
log10(x) | xの常用対数を求める |
exp(x) | ネイピア数eのx乗を求める |
abx(x) | xの絶対値を求める |
int(x) | xの小数点以下を切り捨てる |
ceil(x) | xより大きい最小の整数を求める |
round(x) | xを四捨五入する |
if(x,y,z) | xが0でないならyが、0ならzが返る |
range(x,y,z) | xの結果がy以下ならyが、z以上ならzが、それ以外ならxが返る |
range_min(x,y) | xの結果がy以下ならyが、そうでないならxが返る |
range_max(x,y) | xの結果がy以上ならyが、そうでないならxが返る |
数式に変数を記述することができます。
変数は、ファイルを読み込んでダンジョンを作成する際に、状況に応じて数値が変わるものです。
変数は、数値・演算子以外の文字で指定します。
変数には、最初から予約されているものと、自由に定義できるものがあります。
define | 変数名 |
set | 変数名 | 数式 |
数式の後に[]でくくったオプションを指定することが出来ます。
min=x :数式の計算結果がx以下の場合、xになります。
max=x :数式の計算結果がx以上の場合、xになります。
両方を指定する場合、,(カンマ)で区切ります。
数式オプションの値xに数式を用いることもできます。
例) floor*4[min=10,max=100] →現在のフロア数の4倍の値、最小が10で最大が100
変化書式のとき、{}でくくったオプションを指定すると、変化後の値の上限・下限を設けることができます。
lmin=x :変化後の計算結果がx以下の場合、xになります。
lmax=x :変化後のの計算結果がx以上の場合、xになります。
例) *=2{lmax=10} →二倍にするが、10以上にはならない
変化書式で複数の式を記述した場合、それぞれの式に対し上限・下限のオプションが指定できます。
例) +=10{lmax=10}; *=2{lmax=100} →10を加算したときの上限が10、倍にしたときの上限が100
項目によって、設定に使う値の書式が異なります。
複数の値を記述する形式の場合は、,(カンマ)で区切ります。
また、値はすべて半角で記述します。
<数値>
その通り数値です。他の書式は数値の組み合わせで記述します。
計算過程では小数が有効ですが、特別な場合を除いて結果は整数(小数点以下切捨て)となります。
<乱数>
書式:最小値,最大値,(偏り)
最小値、最大値で指定した数値を含む範囲でランダムな値となります。
アイテムの配置数などに用います。
最小値、最大値には整数を指定します。偏りには自然数(1以上の整数)を指定します。
偏りに指定した値が大きいほど、中央の値が出やすくなります。偏りnのとき、ダイスをn回振ったときの平均値になる、と考えてください。
偏りは省略することができます。そのときは偏りn=1となり、どの値も同じ確率で出ることになります。
値をひとつのみ指定した場合、ランダムではなくその値のみとなります。
例) 2,4 →2〜4の範囲でランダムな値になる
例) 1,9,2 →1〜9の範囲でランダム、5が一番出やすく1,9は出にくい
例) 3 →常に3となる
<確率>
書式:分子,分母
分子/分母となる確率を自然数で指定します。
店の出現確率などに用います。
分母を省略した場合、分母n=100となります。%表記と考えてください。
例) 1,10 →1/10の確率
例) 25 →25/100の確率
<変化>
書式:演算子=数値
最初に演算子を指定する書式です。
得られる経験値を変化させるなど、ゲームプレイ中の値を変化させる項目に用います。
また、演算子=を記述しない場合は、上書きとなります。
例) +=10 →元の値に10を足す
例) /= 2 →元の値を半分にする
例) 10 →元の値に関係なく10となる
;(セミコロン)で区切ることで、複数の式を指定することができます。
式は左から順に計算されます。
例) +=10;*=2; →元の値に10を足し、さらにその結果を2倍にする
また、式にbase変数を指定すると、設定前の値がそのまま代入されます。
例)
/=2{lmin=10};+=3
+=1;base;*=2
同じ項目に、上記の二行を順に指定すると、
+=1;/=2{lmin=10};+=3;*=2
という値が指定されることになります。
<フラグ>
書式:on または off
onかoffでのみ指定する書式です。
onのときに設定が有効になり、offのときに設定が無効になります。
空や不正な文字のときは無効の扱いとなります。
武器 | 盾 | 矢 | 食料 |
水薬 | 巻物 | 杖 | ペン |
魔法石 | 壺 | お守り | 心 |
魂 | 翼 | お金 | 罠 |
日本刀 | count:10 | まもりの剣 | おにぎり |
ミニモンの壺 | capacity:+=3 | 転ばし |
@武器 | 呪 |
@ノーマル | @獣 | @人形 | @飛行 | @ドレイン | @アンデッド | @水棲 |
@無 | @人 | @飛 | @吸 | @死 | @水 |
なし | 浅い | 深い | 瞑想 |
ミニモン | Lv:5 | drop:100 | item:日本刀 count:10 |
<計算式>
式の結果の値ではなく、式自体を読み込む書式です。
ゲームプレイ中に必要に応じて計算されることになります。そのため、特殊な変数が用意されている場合がほとんどです。
<文字列>
指定した文字列がそのまま使われます。
主にテキストの指定ですが、数式をそのまま使う場合や、複数の数式を指定する場合などがあります。
include | 深遠の迷宮 |
ダンジョンファイルをゲーム本体で読み込んだ際、書式などに間違いがあった場合、nanaka.exeと同じフォルダに「ErrorLog.txt」が作成され、エラー一覧が出力されます。
エラーが見つかった行と簡単な説明が出力されますので、それを参考に修正して下さい。
ErrorLog.txtは、エディットダンジョンを実行するたびに内容が上書きされます。
(エラーが一切出力されなかった場合は上書きされません。)
基本設定で、デバッグモードで実行するかどうかの設定を指定できます。
デバッグモードで実行している場合、以下の機能が有効になります。
・HPが0になったときにダイアログが表示され、OKを選択するとHPを含むステータスが全回復
・冒険回数、クリア回数が加算されない
・ランキング、プレイデータが残らない
デバッグモードでプレイ中に以下のキーを押すことで、デバッグ用のサポート機能を使うことができます。
入力待ち状態のときのみ有効です。メニューウィンドウを開いているときや、ターン進行中は機能しません。
F5: レベルアップ、所持金+10000、魔力+100
F6: 入力したアイテムを入手
F7: 未定
F8: マップすべて表示
F9: そのダンジョンで拾えるアイテムをランダムでひとつ入手
F11: 次のフロアへ移動
F12: 20F先のフロアへ移動